
さまざまな呼び名が使われていますが、地名や本来の物を覆うという意味ではない言葉を使っているところもあります。長い年月の間に呼び名として定着していったものと思われます。
日本 |
タイル |
イギリス |
tile(タイル) |
フランス |
carreau (カロー) |
ドイツ |
Fliese(フリーズ) |
イタリア |
piastrella(ピアストレラ) |
オランダ |
tegel(テーヘル) |
イラク |
(カーシー):地名カーシャーンが変化したもの |
スペイン |
azulejo(アスレホ):青いと言う意味 |
中国 |
面碑(シェンツアン) |

今から4650年ほど前に建てられた、エジプトにある階段ピラミッドの地下通廊の壁に張られていた水色のタイルが、最も古いと言われています。原料は、砂漠の砂を主原料にした珍しいタイルです。タイル表面は銅による水色の発色がとても神秘的できれいです。水色は高貴な色と言われ王家や貴族の象徴でもありました。



紀元前7000年頃に登場しています。中近東のメソポタミア地方の大河の川底やその周辺で
採れる粘土を使って作られ、これを積み上げて宮殿や邸宅を造りました。雨風によって崩れ落ちても、
また新しい日干しれんがを作って建物を造るということを繰り返しました。
やがて、火によって焼き固めると丈夫なれんがを作ることができると判ると、
いわゆる焼成れんがを積み上げた建物が作られます。
土色の建物に物足りなさを感じた当時の人は、れんがの表面にさまざまな色をつけて焼くことをおぼえます。紀元前7世紀頃のアッシリアの神殿に、スフィンクスの図を彩色したれんがが使われました。
その後、7世紀にイスラーム教が興りました。イスラーム教は、崇拝の対象となる像をもたないので、
寺院(モスク)は、神の世界を再現するかのように建物の内外をアラベスク模様やアラビア文字をデザインしたタイルで埋め尽くしました。色も青、水色、緑、黄、赤、金、紫と非常にカラフルになりました。しかし、当時タイルが使われたのは、宮殿、廟、モスクなどの権力者の建物と、病院、宗教学校、商人宿、浴場などの公共建物だけでした。高価で貴重な建築装飾材料だったのです。
8世紀に中国との戦いで中国の陶芸技術が伝わると、イスラームの陶工たちはそれを模倣する中でさまざまな技法を発明していきました。褐色の土で作るタイルを錫釉で白く化粧して、さまざまな色釉を掛ける白地多彩の錫釉陶器や金属光沢を持つラスター彩陶器がつくられました。
この技法はその後、イスラーム教の勢力拡大とともに、スペインからヨーロッパ各地に伝播し、中国・日本やヨーロッパ大陸内で互いに影響を及ぼしあっていきました。

日本に始めてタイルが登場するのは飛鳥時代で、538年に百済から仏像と経典が伝来した後、588年に、百済から仏舎利とともに、仏寺を造営するのに必要な寺工、画工、瓦博士が送られてきたと日本書紀は伝えています。その後,瓦博士たちは法興寺造営に当たり近くの丘で瓦を焼いています。日本での最初のタイルは、この瓦技術をもとにつくられた寺院建築の屋根瓦、腰瓦、敷瓦でした。

もっともポピュラーなのが、正方形と長方形。壁や床に張るのに最も単純で作りやすく、張りやすいからです。その他に、円形、三角形、六角形、八角形、星型八角形がある他、カットワークモザイクと呼ばれるタイルでは凹凸のある幾何学模様の形をしたものがあり、これらをうまく組み合わせて平面を作っていきます。モスクのタイルには、唐草模様の曲線の一つ一つがタイルでできたものがあります。大きさは、昔のタイルは手で持ち運びができる程度なので、そんなに大きなものはありませんが、現在では、工場でタイルを張ったコンクリート壁を作る場合には、重さ数十kg、1辺が1m前後の大きなタイルが、大型のプレス成形機等を使って作られています。

器や皿などの一般の陶磁器に共通していえることですが、天然に豊富にある鉄や銅、クロム、コバルト、ニッケル、アンチモンなどの金属の化合物を、土の成分と混ぜて約1000℃前後の高温で焼くと、反応してさまざまな色を出します。
鉄・・・赤、茶、黄、褐色、黒
銅・・・緑、水色、赤
クロム・・・緑、紫、ピンク、黒
コバルト・・・青
ニッケル・・・青、緑
アンチモン・・・黄
錫・・・白
マンガン・・・紫、褐色、ピンク

現在のタイルでは、使う場所に応じてそれぞれ最適な品質を得られるように、原料の調合が決められています。花崗岩などの風化物である粘土を主原料に、長石、陶石、石灰石、滑石などが必要に応じて配合されています。近代産業以前の時代のタイルは、多くの場合、近くの畑や山の土を少し加工(フルイに掛けて粗い粒子を取り除くなど)したものでタイルを作っていました。変わったところでは、砂を主原料にしたもの(エジプト・ファイアンス)、あるいは珪石を粉砕したものを主原料にしたもの(トルコのイズニックタイル)もあります。

イタリア、スペイン、中国、トルコ、ポルトガル、オランダ、チェコ、フランス、日本、台湾

タイルは、耐候性、防火性、防水性に最も優れた建築仕上げ材として、建物の壁や床を保護する機能を持っています。
耐久性…自然環境(気象条件)に対して劣化、変色、変質がない。
化学的安定性…酸、アルカリ、薬品に対して変質しない。
物理的安定性…耐熱性、防火性、防水性に優れている。
・メンテナンス…耐摩耗性、清掃性に優れている。

海外の歴史の長い有名メーカーの商品には、タイルと言えどもブランドマークがついています。一般に、タイルの裏側は見えませんが、ブランドマークは裏側や側面についています。イギリスでは、産業革命以後、いくつものメーカーが誕生し、今では食器メーカーとして有名なウエッジウッドWEDGWOODやミントンMINTONなども当時は美しい装飾タイルを作っていて、タイルの裏側にはその名前やブランドマークが誇らしげについています。手作りタイルをすすめたド・モーガンのタイルにも、ブランドマークが刻まれています。
最近の日本のタイルには、JIS(日本工業規格)で定められた生産工場の登録記号が刻まれています。

19世紀以前のタイルは、浮き彫りを施したり、さまざまな色を使った装飾タイルが数多く作られましたが、現在私たちの身の回りにあるタイルは、白、クリーム、土色など1枚のタイルの中に使われている色は単色が多くなっています。
建物の外壁に使うタイルでは、このような単色の単調さに深みを持たせるために、土色でも濃中淡と色の幅を持たせたタイルを作り、それを混合して一つの壁に張っていきます。内壁用のタイルもプリント技術が発達してさまざまな模様や複雑な地模様のタイルが作られていますが、19世紀にイギリスで製作された装飾タイルと比べれば、その装飾性はまだまだシンプルなものです。
装飾性には流行があります。機能だけを追って単純化してきた現在のタイルですが、これからは壁の装飾性、個人の嗜好、個性を重要視した時代です。かつてイギリスの公共の建物や民家の壁や床を飾っていたような装飾性豊かなタイルがリバイバルするかもしれません。




もっともポピュラーなのが、正方形と長方形。壁や床に張るのに最も単純で作りやすく、張りやすいからです。その他に、円形、三角形、六角形、八角形、星型八角形がある他、カットワークモザイクと呼ばれるタイルでは凹凸のある幾何学模様の形をしたものがあり、これらをうまく組み合わせて平面を作っていきます。モスクのタイルには、唐草模様の曲線の一つ一つがタイルでできたものがあります。大きさは、昔のタイルは手で持ち運びができる程度なので、そんなに大きなものはありませんが、現在では、工場でタイルを張ったコンクリート壁を作る場合には、重さ数十kg、1辺が1m前後の大きなタイルが、大型のプレス成形機等を使って作られています。
器や皿などの一般の陶磁器に共通していえることですが、天然に豊富にある鉄や銅、クロム、コバルト、ニッケル、アンチモンなどの金属の化合物を、土の成分と混ぜて約1000℃前後の高温で焼くと、反応してさまざまな色を出します。

鉄・・・赤、茶、黄、褐色、黒 |
銅・・・緑、水色、赤 |
クロム・・・緑、紫、ピンク、黒 |
コバルト・・・青 |
ニッケル・・・青、緑 |
アンチモン・・・黄 |
錫・・・白 |
マンガン・・・紫、褐色、ピンク |
現在のタイルでは、使う場所に応じてそれぞれ最適な品質を得られるように、原料の調合が決められています。花崗岩などの風化物である粘土を主原料に、長石、陶石、石灰石、滑石などが必要に応じて配合されています。近代産業以前の時代のタイルは、多くの場合、近くの畑や山の土を少し加工(フルイに掛けて粗い粒子を取り除くなど)したものでタイルを作っていました。変わったところでは、砂を主原料にしたもの(エジプト・ファイアンス)、あるいは珪石を粉砕したものを主原料にしたもの(トルコのイズニックタイル)もあります。

イタリア、スペイン、中国、トルコ、ポルトガル、オランダ、チェコ、フランス、日本、台湾

タイルは、耐候性、防火性、防水性に最も優れた建築仕上げ材として、建物の壁や床を保護する機能を持っています。
耐久性…自然環境(気象条件)に対して劣化、変色、変質がない。
化学的安定性…酸、アルカリ、薬品に対して変質しない。
物理的安定性…耐熱性、防火性、防水性に優れている。
・メンテナンス…耐摩耗性、清掃性に優れている。

海外の歴史の長い有名メーカーの商品には、タイルと言えどもブランドマークがついています。一般に、タイルの裏側は見えませんが、ブランドマークは裏側や側面についています。イギリスでは、産業革命以後、いくつものメーカーが誕生し、今では食器メーカーとして有名なウエッジウッドWEDGWOODやミントンMINTONなども当時は美しい装飾タイルを作っていて、タイルの裏側にはその名前やブランドマークが誇らしげについています。手作りタイルをすすめたド・モーガンのタイルにも、ブランドマークが刻まれています。
最近の日本のタイルには、JIS(日本工業規格)で定められた生産工場の登録記号が刻まれています。

19世紀以前のタイルは、浮き彫りを施したり、さまざまな色を使った装飾タイルが数多く作られましたが、現在私たちの身の回りにあるタイルは、白、クリーム、土色など1枚のタイルの中に使われている色は単色が多くなっています。
建物の外壁に使うタイルでは、このような単色の単調さに深みを持たせるために、土色でも濃中淡と色の幅を持たせたタイルを作り、それを混合して一つの壁に張っていきます。内壁用のタイルもプリント技術が発達してさまざまな模様や複雑な地模様のタイルが作られていますが、19世紀にイギリスで製作された装飾タイルと比べれば、その装飾性はまだまだシンプルなものです。
装飾性には流行があります。機能だけを追って単純化してきた現在のタイルですが、これからは壁の装飾性、個人の嗜好、個性を重要視した時代です。かつてイギリスの公共の建物や民家の壁や床を飾っていたような装飾性豊かなタイルがリバイバルするかもしれません。



イタリア、スペイン、中国、トルコ、ポルトガル、オランダ、チェコ、フランス、日本、台湾

タイルは、耐候性、防火性、防水性に最も優れた建築仕上げ材として、建物の壁や床を保護する機能を持っています。
耐久性…自然環境(気象条件)に対して劣化、変色、変質がない。
化学的安定性…酸、アルカリ、薬品に対して変質しない。
物理的安定性…耐熱性、防火性、防水性に優れている。
・メンテナンス…耐摩耗性、清掃性に優れている。

海外の歴史の長い有名メーカーの商品には、タイルと言えどもブランドマークがついています。一般に、タイルの裏側は見えませんが、ブランドマークは裏側や側面についています。イギリスでは、産業革命以後、いくつものメーカーが誕生し、今では食器メーカーとして有名なウエッジウッドWEDGWOODやミントンMINTONなども当時は美しい装飾タイルを作っていて、タイルの裏側にはその名前やブランドマークが誇らしげについています。手作りタイルをすすめたド・モーガンのタイルにも、ブランドマークが刻まれています。
最近の日本のタイルには、JIS(日本工業規格)で定められた生産工場の登録記号が刻まれています。

19世紀以前のタイルは、浮き彫りを施したり、さまざまな色を使った装飾タイルが数多く作られましたが、現在私たちの身の回りにあるタイルは、白、クリーム、土色など1枚のタイルの中に使われている色は単色が多くなっています。
建物の外壁に使うタイルでは、このような単色の単調さに深みを持たせるために、土色でも濃中淡と色の幅を持たせたタイルを作り、それを混合して一つの壁に張っていきます。内壁用のタイルもプリント技術が発達してさまざまな模様や複雑な地模様のタイルが作られていますが、19世紀にイギリスで製作された装飾タイルと比べれば、その装飾性はまだまだシンプルなものです。
装飾性には流行があります。機能だけを追って単純化してきた現在のタイルですが、これからは壁の装飾性、個人の嗜好、個性を重要視した時代です。かつてイギリスの公共の建物や民家の壁や床を飾っていたような装飾性豊かなタイルがリバイバルするかもしれません。




耐久性…自然環境(気象条件)に対して劣化、変色、変質がない。
化学的安定性…酸、アルカリ、薬品に対して変質しない。
物理的安定性…耐熱性、防火性、防水性に優れている。
・メンテナンス…耐摩耗性、清掃性に優れている。

最近の日本のタイルには、JIS(日本工業規格)で定められた生産工場の登録記号が刻まれています。


建物の外壁に使うタイルでは、このような単色の単調さに深みを持たせるために、土色でも濃中淡と色の幅を持たせたタイルを作り、それを混合して一つの壁に張っていきます。内壁用のタイルもプリント技術が発達してさまざまな模様や複雑な地模様のタイルが作られていますが、19世紀にイギリスで製作された装飾タイルと比べれば、その装飾性はまだまだシンプルなものです。
装飾性には流行があります。機能だけを追って単純化してきた現在のタイルですが、これからは壁の装飾性、個人の嗜好、個性を重要視した時代です。かつてイギリスの公共の建物や民家の壁や床を飾っていたような装飾性豊かなタイルがリバイバルするかもしれません。





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